Developer's Message
現場で"ちゃんと使える"AIを、
医療の中に届けたい。
Smart Protocol の原点は、倫理審査委員会の事務局様から「プロトコル作成を支援する仕組みをつくれないか」とご相談をいただいたことにあります。
医療機関・官公庁向けのシステム開発に携わる中で、このご依頼をきっかけに事務局向けのプロトコル作成支援システムをPoC(概念実証)の段階から開発しました。その過程で培った知見と技術をもとに、研究者の方々が自ら計画書を作成する場面に特化して新たに設計・開発したのが Smart Protocol です。
事務局の方々からお話を伺い、臨床研究の現場を調査する中で見えてきたのは、研究者と事務局の双方が疲弊している構造的な課題でした。研究者の方々は本来注力すべき研究そのものではなく、計画書の作成と修正に膨大な時間を費やされていました。一方、事務局側も記載ミスや整合性の問題による差し戻し対応に追われ、限られた人員の中で対応が困難になっているケースを数多く伺いました。
日本臨床試験学会の学術集会に参加した際にも、講演や発表を通じて医師の方々が同様の課題を抱えていることを知り、これは特定の施設だけの問題ではなく、臨床研究に携わる方々に共通する構造的な課題であると確信しました。
「書き方がわからず、何度も手戻りが発生する」「関連文書との整合性チェックだけで数日かかる」――こうした負担を解消できれば、より多くの研究が実施され、その成果がいずれ患者さんのもとに届くはずだ。この思いから生まれたのが Smart Protocol です。
AIによる整合性チェックと文書自動生成を通じて、プロトコル作成のハードルを下げ、研究の実施件数を増やすことで、日本の医療の発展に貢献したいと考えています。
私たちが目指す未来は、プロトコル作成の効率化にとどまりません。臨床現場で「この疑問を研究したい」と思った瞬間から、リサーチクエスチョンの整理、研究デザインの検討、そして計画書の完成までを一気通貫でサポートするプラットフォームの実現です。日々の診療から生まれる小さな気づきが新しいエビデンスとして医療を前に進める――そんな世界を、Smart Protocol から実現してまいります。